銀行は試算表で前期の決算以降の業績、各勘定科目の変化を確認します。

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試算表は必須?

事業を行うために、多くの会社が銀行からの借り入れによって資金調達をしています。
しかし、全ての会社が資金を借り入れられるわけではありません。
銀行にも当然、貸し出しの際の審査が存在しているわけです。
その際、特に問題になる会社関係の書類があります。

 

それが以下で取り上げる「試算表」です。

 

 

そもそも試算表とは何か

試算表とは簡単に言えば、会社の経営状態を定期的に確認するための財務書類のことです。
この書類を確認することで、「期中の業績の推移」「収益・財務状況」を把握することができます。
財務書類としては、いわゆる財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)ほど有名ではありませんが、会社にとっては非常に重要な書類です。

>>3つの重要な書類についてはこちら

 

 

決算書の情報では古い

ご存じの通り、会社が決算書を作成するのは1年に1度だけです。

 

事業年度が4月1日から翌年の3月31日の会社であれば、会社は決算と申告を事業年度終了から2か月以内に行わなければならないため、4月又は5月に決算がなされます。

 

会社が銀行に対して借り入れの申し込みをした場合、銀行は審査に際して当該企業の最新の決算書を参考にして合否を判定します。
決算書には会社の収益力や資産内容などの情報が記載されており、銀行はこの情報を元にして判断を行うわけですが、その際に1つの問題が出てきます。

 

それは、決算書に記載されている情報が「古い」ということです。

 

例えば、借り入れの申し込みが10月に行われた場合で考えてみましょう。
この場合、決算書に記載されている情報は半年も前のものになってしまいます。
そうすると当然、銀行としても企業の最新の情報を得られないために、貸し出しを躊躇してしまうことになるのです。
また、仮に5月や6月に決算書を作成したとしても、1ヶ~2か月のタイムラグはどうしても生まれてしまいます。

 

そこで役立つのが試算表なのです。

 

試算表は決算書とは違い、期中の業績の推移や収益及び財務の状況を把握するための資料であるため、常に直近の期における会社の情報を確認することができるのです。
そのため、銀行としても試算表を確認することで、最新の会社情報を審査に反映することができることになります。

 

銀行

多くの銀行が借り入れの申し込みに際して試算表の提出を求めるのはこの為なのです。

 

3か月、4か月、まして半年もすれば経済情勢も大きく変化し、会社の収益力や資産内容にも必ず変化が起こります。
こうした中で試算表というのは、貸出の審査を行う銀行にとって非常に優れた判断材料となっているのです。

 

 

銀行は試算表のどこを見ているのか

試算表を銀行に対して提出する会社としては、銀行側が試算表のどの部分に注目しているのかが非常に気になるはずです。

 

銀行の主なチェックポイントとしては以下の2点が挙げられます。

前期の決算以降の業績

銀行としてはまず初めに、黒字であるかそれとも赤字であるかを確認し、次に売上推移を確認します。そしてその数値を前期の決算と比較し、最近の傾向を把握します。

各勘定科目の変化

各科目ごとの変化もしっかりとチェックされています。
借入金や固定資産の増減、また特定経費の増減なども細かく確認されます。

 

 

試算表の提出は必須なのか?

ここまで書いてきた通り、試算表の提出はとても重要なことです。
試算表の作成が可能な会社であれば、必ず作っておいた方が良いでしょう。

 

しかし、試算表が無ければ借り入れの審査に合格しないというわけではありません。
正し、借り入れに際してはほとんどの銀行で試算表の提出が求めらるというのはすでに述べたとおりです。