建設業の売上至上主義という考え方が倒産を招く元になっています。

MENU

資金不足に陥りやすい業種

長引くデフレの影響によって多くの中小企業が資金繰りに困っています。
資金繰りに失敗してしまえば、資金不足(資金ショート)に陥り、倒産にまで繋がってしまうこともあります。

 

そして会社には、資金不足に陥りやすい業種とそうでない業種があります。
一体それはどんな業種なのでしょうか?

 

 

建設業は資金不足になりやすい

資金不足に陥りやすい業種はいくつかありますが、その中でもとりわけリスクが高いのが建設業です。尚、この場合の建設業にはリフォーム業者や小規模な工務店なども含めます。

 

さてそれでは何故、建設業が資金不足に陥りやすいでしょうか?
その原因の1つは、建設業が先行投資型の事業であるという点にあります。

 

建設業を行う会社はまず初めに、設備や機器、什器備品などを購入します。
そしてその上で、様々な外注費用や仕入費用が出費され、売上が発生するのは基本的に最後になります。

 

これが建設業の基本的な事業スタイルで、これは文字通り先行投資型の事業です。
当然ながらこうした事業の場合、銀行などからの借り入れ金を返すためには、継続的に売上を伸ばして利益を増やしていかなければなりません。

 

しかし、全ての業者がそのような順調な経営を行えるわけではありません。
中には当然、売上が伸びずに返済が滞ってしまう会社が出てくるのです。
そして建設業では、その割合が他の業種よりも多いのです。

 

また建設業には、他の業種とは違う特殊な事情があります。

建設業イメージ画像

他の業種であれば、会社の利益が増えればそれだけ借り入れ金を返済する余裕が生まれます。
ところが建設業では、利益が増えればそれに伴って、什器備品を増やしたり、外注費用や仕入費用を追加で出費したりしなければならないのです。

 

そうすると当然、返済に充てるお金の確保が困難になってしまうわけです。

 

つまり、建設業においては利益が増えたら増えたで新たな資金が必要になるのです。

 

 

しかし建設業の特殊性はこれだけではありません。

これだけでも大変なのですが、建設業においては材料費や燃料費が高騰したり、取引先から値下げを要請されたりします。
そうすると利益は当然下がってしまいますし、売掛金の回収が遅れてしまったりします(または回収が不可能になる)。そしてこのことによって、さらに資金繰りが難しくなってしまうのです。
このように、建設業の資金繰りはとても難しい問題なのです。

 

 

売上至上主義が倒産を招く

経営者の中には、売上さえ増えていれば問題はないと考えている方がいらっしゃいます。
こうした考え方を俗に売上至上主義と呼ぶわけですが、建設業においてはこうした考え方は倒産を招く元になってしまいます。

 

上記の内容を見ていただければわかるように、建設業の資金繰りの難しさというのは、一時的な問題ではなく恒常的な問題なのです。従って、一時的に売上を増やしても何の解決にもなりません。

 

建設業の資金不足については目先の対策を講じるのではなく、より長期的な視点に立った経営計画に基づいて対策を行う必要があるのです。
またこれから建設業者を起業される方も、ここで紹介した特殊性を踏まえた上で判断をしていただければと思います。